口臭の基礎知識

 

誰もが口臭については気にしていると思いますが、もともと人間の口臭は各人の生活習慣や体内環境によって異なるもので、臭いの有無についても大きく左右されることになります。

 

動物でも牛などは激しい口臭がありますが、これは牧草などの飼料を胃で発酵させる際の特定ガスなので、根本的に人間の口臭とは異なるわけで、人間の場合は正しい治療をしなければなりません。

 

問題となるのは口臭の原因ですが、これは複数に分かれます。大きくは「生理的口臭」と「病的口臭」に分けられるのですが、それぞれの区分は絶対的なものではなく相対的な要素と考えた方がいいでしょう。

 

はじめに生理的口臭についてですが、これは健康状態や年齢性別などに関わらない口の臭いのことで、口の中が不快に感じる自覚症状があるのが特徴です。

 

その原因の多くが生活の習慣、精神状態などによるもので、口臭の中でも多くがこれに該当しています。

 

生理的口臭の種類としては、ニンニクなど臭いの強い食品やアルコール類摂取によるもの、舌苔の堆積、強いストレスによる口内の乾燥、睡眠よる口内の乾燥、膿栓によるもの、喫煙によるもの、加齢によるものなどがあり、加齢ではプレボテラ属系細菌が増加して生成するイソ吉草酸が不快臭になります。

 

一方の病的口臭の方は慢性的な問題がからんでいて、他人からはかなり強い臭いを感じることが多いのですが、案外本人の自覚症状がないのが特徴です。

 

一番多いのが歯学的問題によるもので、虫歯や歯周病など特定の細菌の繁殖や歯石が多量に付着していると口臭も強くなります。

 

他にも内科学的疾病による場合もあり、鼻炎、蓄膿症、胃潰瘍、肝炎、糖尿病などの病気などが挙げられます。

 




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